パソコンの主要部品の温度を把握していますか?

(公開:2010/6/23)

夏はパソコンが故障しやすい季節です。特にハードディスクが故障しやすい季節ですが、なぜパソコンが夏に故障しやすいかご存知ですか?
ひとつは、パソコンは電子部品のかたまりだからです。電子部品の多くは熱に弱いです。電子部品の多くは動作温度が明記されており、その温度を超えると動作が不安定になったり、寿命が短くなったり、故障します。たとえば、パソコン内部には、パソコンを立ち上げるのに必要な役割を果たすボタン電池が入っていて、この電池が消耗するとパソコンが正常に立ち上がらなくなります。電池が常に高温にさらされていると、通常3年から5年もつボタン電池が1~2年でだめになってしまいます。ボタン電池が早く消耗するようなパソコンは、ハードディスク、マザーボード、通常故障しないような部品までもが故障する傾向があります。
もうひとつは、パソコンの主要部には精密部品が使われていることです。ハードディスクの機構部は大変精密に組まれていますが、それらが高温にさらされると熱膨張が発生し、故障しやすくなります。ハードディスクの寿命は通常3~5年ですが、ハードディスクが常に高温にさらされていると、使用頻度やデータアクセス頻度にもよりますが、1年もしないうちに交換しなければならなくなることがあります。

そのハードディスクですが、ハードディスク本体には、s.m.a.r.t. という自己診断機能が付いています。専用のソフトウェアがハードディスク本体と通信することによって、ハードディスクの温度やエラーレートなどのデータを得ることができ、交換時期の判断をすることができます。必ずしも s.m.a.r.t. のデータのみで故障時期が分かるわけでなく、あくまでも目安とお考えください。ハードディスクの平均温度が40度以上、頻繁に45度を超えるのであれば、いつ故障しても良いようにバックアップを行う必要があるでしょう。s.m.a.r.t. の情報を表示するソフトとしては、フリーなもので HDD Smart Analyzer をはじめ数種類は出ています。これらのソフトの中には、CPUや、パソコン内部の温度センサのデータを読み出してくれるものもあります。
ただ、これらのソフトが診断できるのは、基本的にはパソコン内蔵型のハードディスクです。USBなどで接続されている外付けHDDは一部を除き非対応です。

 

(以下追記:2017/10/20)

 最近のパソコンは寿命が長くなりました。メンテナンスを行って消耗品を定期的に交換していれば、6年は十分使えると思います。
 理由は(詳細は省きますが)
・CPUの省電力化によって、熱の発生が抑えられた
・HDDの性能向上によって、故障が減り寿命が延びた
・HDDに代わってSSDが搭載されたことで、熱の発生が抑えられた
・コンデンサ部品の進化によって、コンデンサの寿命が延びた

 それでも、HDDやSSDは、消耗品であることには変わりはなく、これらが故障するとデータが消えて大変困ることが予想されますので、日頃のバックアップが必要でしょう。最近のパソコン上で動いている基本ソフトやアプリケーションは、頻繁にデータの読み書きを行い、また大量のデータを扱いますので、それらは故障の頻度を上げる方向に働きます。
 最近のパソコンは、搭載HDDやSSD、RAMなど余裕をもって搭載されております。余裕のある状態で使うことは、故障の頻度を減らします。HDDやSSDにはデータをパンパンに詰め込まないことは、HDDやSSDの寿命を延ばします。最近のパソコンにはRAMメモリが8GBとか搭載されているものもありますが、これが2GBとか少ない場合、一度にたくさんのアプリを同時に立ち上げると途端に遅くなります。そんな時、HDDやSSDに負荷がかかっていることが多く寿命に影響しますので、搭載メモリの少ないパソコンでは、一度に多くのアプリを立ち上げて使わないようにしてください。デザインソフトを動かす場合は、RAMメモリの増設をお勧めします。(32ビット版のwindowsをお使いでしたら64ビット版にしたうえでメモリを増設ください)

 あと、s.m.a.r.t. という自己診断機能ですが、crystaldiskinfo というフリーソフトが有名です。最近は内蔵HDDやSSD(ただし一部のM.2 SSDは非対応)だけでなく、外付けUSBで接続されているHDDの多くに対応しています。なおネットワークHDD(NAS)には対応しておりませんので、NASに搭載されているHDD診断機能をお使いください。

 

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