SSDに関する”あまのじゃく?”的考察

 SSDは、ハードディスクドライブ(HDD)と同様、パソコンの電源を消した状態でもパソコンのデータを記憶しておける装置(補助記憶装置)の一つです。HDDが記憶媒体として磁性体の円盤を使用しているのに対し、SSDはフラッシュメモリを用いております。SSDはHDDと比べて高価でありましたが、最近低価格化が進み、120GBタイプが1万円を切る価格のものも出てきております。
 SSDの特徴は(現時点においてHDDに比べて)
(1)データの読み出し/書込みが速い
(2)静か
(3)消費電力が低い
(4)機械的故障は無い
といわれます。
・HDDは、円盤内の目的のデータが書き込まれている位置までヘッドを移動してデータの読み書きを行うため、SSDより遅いです。
・SSDは、HDDのように円盤を回転させたり、ヘッドを動かしたりすることがないため、静かで省電力です。また機械的に動かす部分が無い為、機械的故障 は有りません。温度によって円盤やヘッドが歪んだり、湿気によって円盤の特性が低下するなどということはSSDでは有りません。

 しかし、機械的故障は無いけれども、故障そのものは有ります。しかも故障した場合のデータ復旧は非常に困難なことが多いと考えられます。SSDに機械的部分が無いということは、基板と電子部品と配線でほぼ完結しているということ。故障するとすれば基板パターンの劣化或いは電子部品の故障になります。故障個所が記憶素子の場合にはデータ復旧は無理ということになります。またHDDと比べて、前触れもなく突発的に故障することが多いようです。SSDの歴史はHDDと比べて浅いこともあり、メーカー、機種、ロット間の品質のばらつきについても否定できないと思います。要するに「当たり外れを覚悟しなければならない」ということです。

 またSSDは、USBメモリ同様書込み回数の制限があります。書込み消去を繰り返すことにより、使えなくなるセクタが増えます。これははっきりしています。

 巷では「SSDは故障が少ない」という宣伝を見かけますが、HDD故障原因の一面と比較してのことで、現時点において、実際にその通りかどうかは疑問が残ります。「壊れにくさ」という観点でSSDを選択するのは必ずしも賢明とは言えないと思います。HDDであれ、SSDであれ、バックアップは書くことができないものであります。

 またSSDは、未使用のセクタにデータを書き込む速度に比べ、一度使用されたセクタへのデータの書き込み速度は低下することに注意が必要です。データ書込み消去を繰り返すと、だんだん遅くなってきます。Trim、SecureErase、Deflag(SSDの特性を考慮したアルゴリズムによる) などの対策を、周期的に講じる必要が有ると思われます。

 現時点では、
・大容量のデータを扱いたい・・・HDD
・ノートPCのバッテリーを長持ちさせたい・・・SSD
・静かさを追求したい・・・SSD 
・更新頻度の高いデータを扱う・・・HDD
・読み出しの多いデータを扱う・・・SSD
・装置の温度上昇を抑えたい・・・SSD