NEC VT866J/6 電源ファンが回らないのを修理

(公開:2011/8/9)

 岐阜県大垣市の方からの持込み修理依頼。
PC-VT866J67D (約11年前のモデル)の電源ファンが回らないということで修理に来られた。
このお客様は、パソコン使用中に急に電源が落ちたので不審に思ってパソコンを調べていたら、電源ユニットのところが火傷するくらいに熱かったとのこと。パソコンを冷してから電源を入れ、電源ユニットのファンが全く回っていないことに気付いたという。

 今回のケースの場合、パソコンは正常に立ち上がるので、原因は電源ユニットに絞られる。少なくともこの電源ユニットは、マザーボードからファンの回転速度を制御する信号を受け取る構造にはなっていないからである。
ファンの羽根を揺らせてみると、異常な重さだったので、ファンの故障と断定。ファンを交換することにした。

 ファンを選定するポイントは、(1)サイズ (2)厚さ (3)電源電圧 (4)定格電流  (5)配線のピンアサイン (6)風量 (7)騒音 である。サイズが異なっていたら取り付けられないので当然。厚さは同じか、これより薄いものを選ぶ。交換前のものより厚いと電源ユニットに干渉して取り付けられない。でも厚さの薄いものを取り付けた場合、風量が十分でないことが多く、十分に冷却できない恐れがある。当然電源電圧は同じものを選ぶ。定格電流は同じものかそれより低いものを選ぶ。定格電流が高いものを選ぶと、電源ユニットの故障につながる可能性がある。定格電流が低いものは、風量が十分でないことが多く、十分に冷却できない恐れがある。定格電流が同程度でも、メーカーや型番によっては風量が異なるので良く比較する。配線のピンアサインはしっかり確認。コネクタ形状が同じでもピンアサインが全く異なることがある。電源ファン用のファンは、多少騒音を犠牲にしてでも風量の大きいものを選ぶ。今回、交換用のファンを家電量販店で購入したが、電源ユニットに流用可能な風量の大きいファンは、近頃量販店や小さな専門店ではあまりお目にかかれない。ネット通販サイトで注文したほうが良いかもしれない。
 今回の場合、元のファンのピンアサインと、交換用のファンのピンアサインが異なるので、ハーネス加工を行った。
 ファンを電源ユニットに組み付け、電源ユニットをパソコン本体に組み付ける。最後にパソコンを起動してファンが回転していることを確認して作業終了。