自作機の修理(電源が入らない症状の解決)

(公開:2010/9/29)

京都府精華町の方から、自作機の修理依頼を受けました。
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症状は、「パソコンの電源スイッチを押してもパソコンの電源が入らない」というもの。「電源には問題はなさそうなので、マザーボードの故障かもしれません。マザーボード交換が必要のようですが、一度みてもらえませんか」とのことでした。

  

現状のパソコンを送っていただいて、最小限の構成(マザーボードとCPUのみ)で確認すると、マザーボードから警告音(ブザー)がでました。
「マザーボードは致命的な壊れ方をしていないかもしれない」

その次に、メモリ、グラフィックカード、ハードディスクを順次マザーボードに取り付けて確認していく。
Windows 7が立ち上がる。

  

「マザーボードは大丈夫かもしれない」

その次に、DVDドライブ、フロッピードライブ、カードドライブ(USB接続)、筐体ファン、オーディオ端子、USB端子、IEEE1394端子を順次マザーボードに取り付けて確認していく。
筐体パネルのUSBジャックから来ているケーブルをマザーボードに取り付けたら、電源が立ち上がらなくなった。
このマザーボードには2個USB接続ポートが付いていて、正常に動作していたカードドライブのUSBポートに差し替えても同じだった。

問題は “筐体パネルのUSBジャックとケーブルで構成される部品” にあった。
筐体パネルのUSBジャックを見たら、うち1つのUSBジャックの中の誤差し防止用の絶縁体が割れ、さらに写真一番左のピンが折れて外側のシールド構造とショートしていた。そのため電源の過電流保護回路が働き電源が入らなかったのが原因だった。

  

USBジャックを修理するか、単にこのジャックを使えないようにしておくか、お客様と相談したところ、「後者で良い」ということだったので、このショートしているピンを起こした上で、再びショートしないよう、ホットメルト樹脂で固めた。
そのうえで、正常にWindowsが立ち上がることを確認した。
パソコン内部の線材のひきまわし処理と、簡単な清掃を行い、修理完了。

マザーボード交換の必要がなくてよかった。

Lenovo 7650-A37 のCPUファンエラーの修理を行う

(最終編集:2010/9/23)

東京都中野区のお客様からの発送修理を承りました。

症状は、「パソコンのパワースイッチを入れると、画面に”Fan Error”が表示されて起動しない」 というもの。
お客様によると、ご自身にて、パソコンを分解してCPUなどを放熱するファンの清掃を行う際、液晶ユニットから出ている3本のケーブルの位置に支障があったのでこれを切断して、あとで結線したそうです。
「おそらく、この結線処理が原因だと思う」とのことでした。

送られてきたパソコンで動作確認。
確かに”Fan Error”が表示されました。

また、送られてきたパソコンは、作業しやすいようにネジなどが外してありました。キーボード等を外すと、3本のケーブルが被覆を剥いた状態になっていました。

保守マニュアルを入手して確認したところ、このケーブルは、オプションのPCI Express ミニ・カード(ワイヤレスLAN用)にコネクタ接続される(おそらくアンテナ用に使われる)ケーブルで、本体への接続は不要と判断し、線材の絶縁処理のみ行いました。

マザーボード上のファンの電源コネクタに既定の電圧が来ていたため、ファンユニットの故障と判断しました。

お客様に故障内容を説明し、修理を行うことにしました。
補修パーツを扱っている、日本アイ・ビー・エムに補修部品を頒けていただき、ファンユニット交換終了。
電源を再度立ち上げ、Windowsが正常に立ち上がること、エージングで問題ないことを確認し、修理完了。

  

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富士通のWindows95パソコンが起動しないのを修理する

(最終編集:2010/9/4)

先日、岐阜県大垣市のある企業様から「パソコンの電源を入れても画面に何も表示されず、起動しない」というお電話を頂きました。機種は富士通の法人用デスクトップモデル FMV-5233D9M(FMV9D30A61) です。搭載されているOSはWindows 95で、顧客管理システムに利用されているとのことでした。ネット接続はされていませんでしたが、企業様ではまだまだWindows95が現役で使われているのだなと思いました。
 動作確認すると、「パソコンの電源を入れるとPOWERランプは入る。ファンも回る。しかし電源を入れたときに最初に鳴る”ピッ”という音が鳴らない。画面に何も表示されない。昨日まではきちんと動作していた」というものでした。こういった症状は、重症の部類です。電源、CPU、メモリ、マザーボードのいずれかに問題があるケースです。12年以上前のモデルなので、マザーボードなどの部品を調達するのはかなり困難です。とりあえず、機器を引き取って確認することにしました。

マザーボードは今となっては珍しいAT規格、CPUはMMX Pentium 233MHz、メインメモリは168ピンのSDRAM 32MB(ECC付き!)でした。マザーボードに搭載されている部品を見ると、当時としてはしっかりした造りになっていると感じました。さすが法人向けモデルです。まず電解コンデンサの損傷がないことを確認し、次に内蔵ボタン電池を確認しました。電池は劣化していたので取替え、念のためBIOSクリア操作を行ったうえで、再度組み立てて電源投入したところ、正常に動作しました。BIOSを再設定し、Windows95が正常に立ち上がること、HDDやCD-ROMドライブ、FDDドライブが正常に動作することを確認し、内部と外回りの清掃を行い、修理完了。

一見、重篤の症状に見えても、このように容易に治る場合もあります。古いパソコンだからといってあきらめなくても、修理可能な場合があります。ピーオーエムに一度ご相談ください。