複数のwifi親機のあるご家庭の受信環境の改善例

(公開:2017/11/1)

 広い2階建ての店舗付き住宅のご家庭。間取り・店舗設備・建材の影響でwifi電波の飛びが悪く、2台のwifi親機を使用。(一時は3台の親機と1台の中継機を使用されていたが、調子が悪く途中で使用中止)

 従来
 ・2階(角部屋)に、新しいwifi親機A(ハイパワーでない、IEEE802.11a/b/g/n/ac機(5GHz帯と2.4GHz帯)(866+300Mbps)
 ・1階(角部屋)に、古いwifi親機B(ハイパワーでない、IEEE802.11b/g/n機(2.4GHz帯のみ)(300Mbps)

 眠っていた親機を追加して、以下のように変更した
 ・2階(角部屋)に、新しいwifi親機A(ハイパワーでない、IEEE802.11a/b/g/n/ac機(5GHz帯と2.4GHz帯)(866+300Mbps)【変更なし】
 ・1階(角部屋)に、古いwifi親機B(ハイパワーでない、IEEE802.11b/g/n機(2.4GHz帯のみ)(300Mbps)【変更なし】
 ・1階(中央リビング)に、眠っていた古いwifi親機C(ハイパワー、IEEE802.11a/b/g/n機(5GHz帯と2.4GHz帯)(300+300Mbps)【追加】

 更に
 ・親機A, B, C のSSID(親機の識別記号)を統一
    2.4GHz帯・・・ 〇〇〇〇ーG
    5GHz帯・・・ 〇〇〇〇ーA
 ・親機AとC, 親機BとC で電波が干渉して不安定にならないように、親機A,B,C のチャンネルを調整(親機AとBの干渉はないことは分かっている)

 これで、家族全員が今まで以上に安定してwifi電波を利用してスマホでネットが使えるようになった。もちろんスマホやPCへのwifiの設定は1個だけ(共通のSSIDと暗号キーの組み合わせのみ)。
 これでスマホのデータ通信費の節約になる。

 今後は、家庭内で電波の弱いスポットをなくすこと。また、もし電波が強いにもかかわらず、家族全員一斉にwifiを使ったときに通信が遅くなるようなら、最新機能を持ったwifi親機への載せ替えが必要になる。

 

無線LANがつながりにくい、よく切れる場合

(公開:2017/8/21。近日追記予定)

無線LANがつながりにくい、よく切れる場合には、以下のことをチェックする必要があります

1.電波が弱くないかどうか
2.電波がほかのIDの無線LANの電波と干渉(混信)していないかどうか
3.親機の収容能力を超える多数の端末が接続されていないかどうか
4.妨害電波源がないかどうか(電子レンジ、コードレスホン、ワイヤレス機器)

1.電波が弱いとテレビが映らないのと同様、無線LANもつながりにくくなります。無線親機から離れている場合は、無線親機の位置を移動する、中継機を設置する、アンテナ利得の高い親機または子機を検討する、などが必要です。
2.電波がほかのIDの無線LANの電波と干渉(混信)している場合は、現時点では2.4GHz帯の電波をwifiに用いていることがほとんどですから、干渉の少ない、5GHz帯の電波を用いる 802.11acタイプの親機を設け、PCなど端末側にUSB端子等があり、802.11acタイプの子機を接続する余地があれば、思い切って子機を増設してしまいましょう。2.4GHz帯の電波しか使えないスマホやタブレットを使っている場合は、次回の購入時に検討しましょう。
2.4GHz帯の電波しか使えない場合は、比較的混信が少なくなりそうなチャネルで通信できるよう親機の設定を変更する、自局の電波状態をよくする(設置場所や親機端末のアンテナ利得の工夫)、中継器を設置したほうがいい場合は中継器を設置する、などが考えられます。チャネルの変更は親機が自動的に調べて行ってくれる
設定になっているのですが、よくつながりにくかったりする場合は、自分で手動で適宜変更する方法を覚えておいたほうがいいでしょう。
・混信する環境では、倍速モード(40MHzモード)の使用は厳禁!
電波がほかのIDの無線LANの電波と干渉(混信)するような、電波が混雑している環境で倍速モード(40MHzモード)で通信しようとすると、混信のため無線LANがつながりにくくなったり、よく切れたりします。そういうときは、倍速モードを使うよりは、通常モード(20MHzモード)に戻して、混信が少ない(ほかのIDの無線LANの電波が比較的弱い)チャネルを使って通信したほうが、通信が安定するのでマシです。
3.親機の収容能力を超える多数の端末が接続されていないかどうか ですが、人間が一度に大勢の言葉を聞き分けられないのと同様、親機も多数の端末と同時に通信することはできません(最近の一部高性能機を除いて)。したがって一つの端末がwifi通信している間は、ほかの端末は通信を待たなければなりません。
一つの親機に多数の端末が接続すると、それぞれの端末の待ち時間は長くなります。さらに、親機にも信号処理能力が優れているものもあれば、劣っているものもあり、高速高性能を謳っている機種の中でも、複数の端末と同時通信すると処理に時間がかかって途端に能力が落ちてしまうものがあります。遅くなったり、つながりにくくなったりします。会社などで家庭用親機を使わざるを得ない場合は、機種選定に注意しましょう。
親機に複数の端末が接続されている時、通信パフォーマンスは、一番遅くて接続状態の悪い端末に左右される
たとえば、親機に複数の端末がつながっていて、親機のすぐそばにある端末Aと、辛うじて親機とつながる端末Bがあったとしますと、親機は端末Bとの通信に悪戦苦闘します。通信しやすいように速度を落とします。また通信の再試行を繰り返します。そんなこんなで、親機と端末Bとの通信に多くの時間を占有してしまいます。その間、端末Aは親機と通信できず、ネットに接続できません。通信パフォーマンスは、一番遅くて接続状態の悪い端末に影響されて、全体のパフォーマンスが落ちてしまうんです。

親機に複数の端末を接続する場合には、通信状態の悪い端末を排除するか、その端末が状態よく通信できるよう対策をする必要があります。
4.妨害電波源については、言うまでもありません。前期1.同様、2.4GHz帯の電波をwifiに用いていることがほとんどですから、干渉の少ない、5GHz帯の電波を用いることをご検討ください。

電波は目に見えませんが、混雑状態を診断するツールがあります。例えば
wifiアナライザ (android版と windows10版があり、基本機能は無料)があります。ほかのIDのwifi電波による混雑具合を測ることができますので、無線LANがつながりにくかったり、よく切れる場合には、見てみるといいでしょう。