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無線LANがつながりにくい、よく切れる場合

無線LANがつながりにくい、よく切れる場合には、以下のことをチェックする必要があります

1.電波が弱くないかどうか
2.電波がほかのIDの無線LANの電波と干渉(混信)していないかどうか
3.親機の収容能力を超える多数の端末が接続されていないかどうか
4.妨害電波源がないかどうか(電子レンジ、コードレスホン、ワイヤレス機器)

1.電波が弱いとテレビが映らないのと同様、無線LANもつながりにくくなります。無線親機から離れている場合は、無線親機の位置を移動する、中継機を設置する、アンテナ利得の高い親機または子機を検討する、などが必要です。
2.電波がほかのIDの無線LANの電波と干渉(混信)している場合は、現時点では2.4GHz帯の電波をwifiに用いていることがほとんどですから、干渉の少ない、5GHz帯の電波を用いる 802.11acタイプの親機を設け、PCなど端末側にUSB端子等があり、802.11acタイプの子機を接続する余地があれば、思い切って子機を増設してしまいましょう。2.4GHz帯の電波しか使えないスマホやタブレットを使っている場合は、次回の購入時に検討しましょう。
2.4GHz帯の電波しか使えない場合は、比較的混信が少なくなりそうなチャネルで通信できるよう親機の設定を変更する、自局の電波状態をよくする(設置場所や親機端末のアンテナ利得の工夫)、中継器を設置したほうがいい場合は中継器を設置する、などが考えられます。チャネルの変更は親機が自動的に調べて行ってくれる 設定になっているのですが、よくつながりにくかったりする場合は、自分で手動で適宜変更する方法を覚えておいたほうがいいでしょう。
・混信する環境では、倍速モード(40MHzモード)の使用は厳禁!
電波がほかのIDの無線LANの電波と干渉(混信)するような、電波が混雑している環境で倍速モード(40MHzモード)で通信しようとすると、混信のため無線LANがつながりにくくなったり、よく切れたりします。そういうときは、倍速モードを使うよりは、通常モード(20MHzモード)に戻して、混信が少ない(ほかのIDの無線LANの電波が比較的弱い)チャネルを使って通信したほうが、通信が安定するのでマシです。
3.親機の収容能力を超える多数の端末が接続されていないかどうか ですが、人間が一度に大勢の言葉を聞き分けられないのと同様、親機も多数の端末と同時に通信することはできません(最近の一部高性能機を除いて)。したがって一つの端末がwifi通信している間は、ほかの端末は通信を待たなければなりません。
一つの親機に多数の端末が接続すると、それぞれの端末の待ち時間は長くなります。さらに、親機にも信号処理能力が優れているものもあれば、劣っているものもあり、高速高性能を謳っている機種の中でも、複数の端末と同時通信すると処理に時間がかかって途端に能力が落ちてしまうものがあります。遅くなったり、つながりにくくなったりします。会社などで家庭用親機を使わざるを得ない場合は、機種選定に注意しましょう。
親機に複数の端末が接続されている時、通信パフォーマンスは、一番遅くて接続状態の悪い端末に左右される
たとえば、親機に複数の端末がつながっていて、親機のすぐそばにある端末Aと、辛うじて親機とつながる端末Bがあったとしますと、親機は端末Bとの通信に悪戦苦闘します。通信しやすいように速度を落とします。また通信の再試行を繰り返します。そんなこんなで、親機と端末Bとの通信に多くの時間を占有してしまいます。その間、端末Aは親機と通信できず、ネットに接続できません。通信パフォーマンスは、一番遅くて接続状態の悪い端末に影響されて、全体のパフォーマンスが落ちてしまうんです。
親機に複数の端末を接続する場合には、通信状態の悪い端末を排除するか、その端末が状態よく通信できるよう対策をする必要があります。
4.妨害電波源については、言うまでもありません。前期1.同様、2.4GHz帯の電波をwifiに用いていることがほとんどですから、干渉の少ない、5GHz帯の電波を用いることをご検討ください。

電波は目に見えませんが、混雑状態を診断するツールがあります。例えば
wifiアナライザ (android版と windows10版があり、基本機能は無料)があります。ほかのIDのwifi電波による混雑具合を測ることができますので、無線LANがつながりにくかったり、よく切れる場合には、見てみるといいでしょう。


無線LANのセキュリティー

無線LANのセキュリティーを、いろいろな観点から見て簡単にまとめると、以下のようになる。

暗号化
× WEP(容易に解読される。使ってはいけない)
× WPA-TKIP (WPAは解読可能なので推奨しない;。AES対応ならTKIPは使わないが賢明)
× WPA-AES (WPA2に対応していない環境で仕方なく使うモード)
△ WPA2-TKIP (AES対応ならTKIPは使わないが賢明)
○ WPA2-AES (現状の選択肢ではこれがベスト)

暗号化キー管理
・プリシェアードキー(PSK)による管理
—アクセスポイントに設定された一つの暗号化キーを複数のクライアントで共通して使う方法
家庭用無線LANアクセスポイントではほとんどこの方式が使われている。外部に暗号化キーが漏れるとセキュリティー上危険になる。暗号化キーの管理が重要。企業などでは暗号化キーが漏れるものだという認識を持っている必要がある。セキュリティーを確保しなければならない環境では避けること。
・認証方式による暗号化
—ユーザ認証を行い、認証される都度個別に暗号化キーを発行する方法。
暗号化キー流出の可能性が低くセキュリティは強固な一方、認証システムの導入が必要。

端末の接続制限
よく使われるのは以下の2つだが、セキュリティー上強固でなく、信用するのは危険である。
・ESS-IDステルス機能(SSIDの隠蔽)
—パケット解析などによって、SSIDは容易に解読されてしまうので、信用できない。
  ・MACアドレスフィルタリング機能
—パケット解析などによって、使用されてるMACアドレスは容易に解読され、MACアドレスの詐称も可能。したがって信用できない。 


無線LANの電波の種類と性質、使い方

パソコンやスマホ等でネットを使うのに、避けて通れない無線LANについておさらい

無線LANの電波には、2.4GHz帯をつかうものと、5GHz帯を使うものがあります。
【2.4GHz帯を使った規格】
・802.11 1997.6~ 2Mbps古い規格。まず使われない。
・802.11b 1999.10~ 11Mbps
・802.11g 2003.6~ 54Mbps
・802.11n 2009.9~ 65~600Mbps
【5GHz帯を使った規格】
・802.11a 1999.10~ 54Mbps
・802.11n 2009.9~ 65~600Mbps
・802.11ac 2014.1~ 92.5Mbps~6.93Gbps

そして、2.4GHz帯をつかう電波と、5GHz帯を使う電波には、以下の性質があります。
【2.4GHz帯の性質】
◎以下の理由で電波干渉が起きやすいため、通信速度が遅くなったり、通信できなくなることがある。
・チャネル数が少ない(一応13チャネル存在しているが、隣接するチャネルと周波数が重なり合っているので、干渉させずに同時成立するチャネルは実質3つのみ (例えば「1ch」「6ch」「11ch」)。
・大変混雑しているため、干渉が起きやすい(モバイルルータ、スマートホンのテザリング、Bluetooth、電子レンジ、無線マウス・キーボード、コードレス電話等に使われている)
◎5GHz帯に比べて障害物に強く、電波が届く距離が長い
◎対応機器が多い

【5GHz帯の性質】
◎チャネル数が多い(19チャネル)。チャネルを変えればAP同士で干渉しない。
◎混雑していないため、電波干渉が起きにくい。ただ気象レーダーなどの外的要因で電波干渉が起きる場合がある。
◎2.4GHz帯に比べて障害物に弱く、電波が届く距離が短い
◎対応機器がまだ少ない

  

さて、無線LANがつながりにくい、よく切れる原因は、
◎近くの建物、モバイルルータ、スマートホンのテザリングで出ている、同じチャンネル同士や隣接チャンネルの無線LANの電波の干渉(混信)
—これは2.4GHz帯で起きる
◎Bluetooth、電子レンジ、無線マウス・キーボード、コードレス電話等の妨害電波による干渉(混信)
—これは2.4GHz帯で起きる
◎稀に800MHz帯を使うワイヤレスマイクの高調波による妨害
—これは2.4GHz帯で起きる
◎5GHz帯を使うレーダーの電波による干渉
—これは5GHz帯の一部のチャンネルで起きる
◎目的の無線LANの電波が弱い
—電波を強くすれば解決する

2.4GHz帯の電波を使うほうが、無線LANがつながりにくくなったり、切れたりする要因が多い。そのため、ビジネス環境で信頼性の高い通信をするためには、5GHz帯の電波を使うのが主流になっている。すなわち、802.11n または、802.11ac 規格で無線LANを利用するような環境が主流である。


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