dynabook TX/66FBL データ復旧実施

 岐阜県大垣市の方からの持込修理依頼。  機種は東芝のノートパソコン PATX66FLPBL。OSはwindows vista home premium のSP2。症状は、使用中に勝手に電源が落ちて再起動してしまうというもの。  持込になられた際に動作確認のためスイッチを入れると、いきなりチェックディスク画面になる。ハードディスクに問題があるのは間違いない。さらにしばらくすると電源が落ちて再起動してしまう。この時点で感じたことは、HDDのほかにメモリ、CPU、マザーボードのいずれかにも問題があるかもしれないということ。

 まだ暑い日が続く季節柄、途中で電源が落ちる原因としてまず考えられるのは、CPUの熱暴走。冷却部分にホコリが溜っていて冷却が上手くいかないときに起こる。  というわけで、まず、パソコンを分解して内部清掃を行う。冷却ファンの風の出口付近に、写真のようなホコリが溜っていた。

 次にハードディスクのバックアップを兼ねてデータの拾い出しを行うも、損傷箇所が見つかりデータ取り出しに18時間以上要した。データ取り出し不能なセクタのサイズが1メガバイト以上に及んだ。  お客様によると、電源を入れていきなりチェックディスクに入ることが時々あったとのこと。その時点で修理に来られていれば、データのダメージも少なくデータ復旧費用も少なくすんだと思われる。電源を入れていきなりチェックディスクに入ることが2度以上あるようなら、早めに修理を依頼することをお勧めする。

 取り出したハードディスクのイメージをもとに、ファイルシステムの修復、windowsのスタートアップ修復を実施することで、無事windowsを起動させるところまで持っていくことが出来た。

 インストールされているアプリケーションを見ると、systweak や uniblue など評判のよろしくないメーカーのソフトウェアが入っていた。巷にはデバイスドライバの更新を促すソフトウェアが出回っているが、得体の知れないメーカーのものを無闇に入れるべきではない。不具合の原因になる。

 しかし、しばらくすると、また電源が落ちて再起動してしまった。電源が落ちる原因はハードディスクではなかった!  ウイルスチェックしたが問題なし。サードパーティのドライバの破損を疑い、リカバリCDを用いてリカバリを行おうとしたけれども、リカバリ途中で電源が落ちてしまう。なお、ハードディスクのデータ復旧と並行して、ハードディスクを抜いた状態でCPUに負荷を与えながらメモリチェックを行っている。ハードディスクを抜いた状態ではCPUに負荷をかけても電源は落ちないし、メモリチェックを何時間を行っても電源が落ちることはなかった。ということは、CPU、メモリとも問題は無さそうだ。一方、ハードディスクを取り付けHDDのアクセスを行うと、メモリを別の良品に交換しても途中で電源が落ちてしまう。もちろんハードディスクは良品である。  その他種々の確認を行い検討した結果、マザーボード故障という結論になった。同機種の同様の故障例もあるやに聞いているため、マザーボード交換修理はお勧めしない予定。今回、写真などの重要なデータは復旧できているため、お客様が新しいパソコンを購入された際に、そのデータをそのパソコンに移すことは可能である。