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無線LANの電波の種類と性質、使い方

パソコンやスマホ等でネットを使うのに、避けて通れない無線LANについておさらい

無線LANの電波には、2.4GHz帯をつかうものと、5GHz帯を使うものがあります。
【2.4GHz帯を使った規格】
・802.11 1997.6~ 2Mbps古い規格。まず使われない。
・802.11b 1999.10~ 11Mbps
・802.11g 2003.6~ 54Mbps
・802.11n 2009.9~ 65~600Mbps
【5GHz帯を使った規格】
・802.11a 1999.10~ 54Mbps
・802.11n 2009.9~ 65~600Mbps
・802.11ac 2014.1~ 92.5Mbps~6.93Gbps

そして、2.4GHz帯をつかう電波と、5GHz帯を使う電波には、以下の性質があります。
【2.4GHz帯の性質】
◎以下の理由で電波干渉が起きやすいため、通信速度が遅くなったり、通信できなくなることがある。
・チャネル数が少ない(一応13チャネル存在しているが、隣接するチャネルと周波数が重なり合っているので、干渉させずに同時成立するチャネルは実質3つのみ (例えば「1ch」「6ch」「11ch」)。
・大変混雑しているため、干渉が起きやすい(モバイルルータ、スマートホンのテザリング、Bluetooth、電子レンジ、無線マウス・キーボード、コードレス電話等に使われている)
◎5GHz帯に比べて障害物に強く、電波が届く距離が長い
◎対応機器が多い

【5GHz帯の性質】
◎チャネル数が多い(19チャネル)。チャネルを変えればAP同士で干渉しない。
◎混雑していないため、電波干渉が起きにくい。ただ気象レーダーなどの外的要因で電波干渉が起きる場合がある。
◎2.4GHz帯に比べて障害物に弱く、電波が届く距離が短い
◎対応機器がまだ少ない

  

さて、無線LANがつながりにくい、よく切れる原因は、
◎近くの建物、モバイルルータ、スマートホンのテザリングで出ている、同じチャンネル同士や隣接チャンネルの無線LANの電波の干渉(混信)
—これは2.4GHz帯で起きる
◎Bluetooth、電子レンジ、無線マウス・キーボード、コードレス電話等の妨害電波による干渉(混信)
—これは2.4GHz帯で起きる
◎稀に800MHz帯を使うワイヤレスマイクの高調波による妨害
—これは2.4GHz帯で起きる
◎5GHz帯を使うレーダーの電波による干渉
—これは5GHz帯の一部のチャンネルで起きる
◎目的の無線LANの電波が弱い
—電波を強くすれば解決する

2.4GHz帯の電波を使うほうが、無線LANがつながりにくくなったり、切れたりする要因が多い。そのため、ビジネス環境で信頼性の高い通信をするためには、5GHz帯の電波を使うのが主流になっている。すなわち、802.11n または、802.11ac 規格で無線LANを利用するような環境が主流である。


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